2006/06/29
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☆垂直離着陸機


c. 転換式航空機(convertible aircraft, convertiplane):
飛行中にひとつの形式の航空機から他の形式の航空機に転換できる航空機。たとえば回転翼航空機(rotorcraft)から固定翼航空機(fixed- wing aircraft)へ転換(tilt)し,またその逆に転換できる。1940年代からさまざまな実験機が開発されてきたが,1977年になってベル・ヘリコプター社のXV-15研究機に至って初めて実用の見通しを得た。これはVTOL機の類別のなかの推力変更(thrust redirection)方式の一種である。
XV-15は,ヘリコプター形態(モード)で離着陸し,空中で飛行機形態に遷移する(transition)ことができる。ローター(タービンエンジンも)の推力の向きを変える作動を確実にするため,油圧作動と電気作動の2種の変換システムを備えている。特色は,従来のヘリコプターの特性を備えながら,飛行機並みの巡航速度と航続距離を得られることで,運用範囲が広くなる。
これを改良したベル/ボーイングV-22“オスプレイ”は,米海兵隊・海軍・空軍・陸軍の全軍から採用されることになり,ベル社とボーイング・バートル社が共同開発中である。軍用型と民間型の試作1号機は,ともに1989年に初飛行したが事故でテスト飛行が中断,1993年再開された。

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