『なんとなくクリスタル』を読んだ | 凄井攻より花束を

ゴッド企画
2011/01/07 1:52

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なんとなく頭の隅にありながら今まで読んでいなかった、田中康夫の『なんとなくクリスタル』を読んだ。

1980年の作品。モデル業をこなしブランド品に囲まれる女子大生である主人公の生活なり感覚を淡々と紹介していくというスタイル。主人公はまさに、その後のバブル期(1986~1991)にひたすらトレンディを追った女性たちを先取りしている。さすが田中先生。

この10年前、1970年にはまだ安保闘争や学生運動をやっていたことを考えると、不思議な感じになる。



ちなみに手元の『平成ノ歩キ方』(同名マンガの映像化作品・1992)のパッケージには、バブル崩壊とともに待望の実写化!とあるので、その頃にはすでにバブルの崩壊は認識されていたみたいです。
バブルファッション自体は、その後1993年頃までは続いていたように思う。ワンレン・ボディコンは収束してやがて安室奈美恵のアムラー(1995~)がとって変わった。でも、最近でも秋津駅前の飲み屋のちょっと年配のおねぇさんはワンレンだったりする。

そんなおよそ10年の時代区分の始まりを真っ先に言い当てた作品。

小説自体は、とくに山もなく落ちもなくなんとなく終わりを迎えるあたり、田中先生(発表当時大学4年生)も執筆時、なんとなくクリスタルな気分をよく体現していたのだと思う。

1 コメント \(^o^)/

匿名 2011年1月7日 8:10

働いてください。

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