湊谷夢吉に出会ったとき

湊谷夢吉を知ったのは高校生のとき、1997年にアスペクト社から出た復刻版になる.
朱・蒼・翠 色の3冊で、最初に手に取ったのは蒼いのだった.
本屋の棚にこの作品集を見つけたのは、それ以前に見ていた作品のせいもあったかもしれない.おもしろい漫画に出会うべく目を皿にしていたのだ.
湊谷夢吉 以前
中学生のときに遅ればせながら AKIRA に夢中になった.NHK BS2 のアニメ劇場で放送された映画版で知ることとなり、マンガ版を古本屋で一気に買った.
その後によく分からずも惹かれたのが、押井守・藤原カムイ による犬狼伝説.この頃はまだエース誌での完結編の連載が始まる前になる.
どちらも緻密に描き込まれていたが、AKIRA の建築群が無機質だったのに対し、犬狼伝説は匂い立つ様な空気感まで伝わってくる描写で、ここまでできるものかと驚いた.
その時空の匂いをまとって
そのあとに、出会い熱中したのが湊谷夢吉でした.異世界をまるで作者が見てきたような説得力で描ける、これは先の 2 作品にも言えますが、夢吉はそれをただ一人でやってのけた.
その結果、画面(コマ)の隅の小さな小物に至るまで隙なく、その時空の匂いをまとって存在している.
たったひとりでも、最高の水準が出せる物語表現は漫画駄だ、そう確信させたのが湊谷夢吉だ.
収集、そして聖地巡礼
高校卒業後に都会に出たこともあって、こうして湊谷夢吉作品の収集が始まることになる.
2000年に前後して、古本屋に足繁く通い初期単行本( 1984~1988 )を揃えていった.夜行16 湊谷夢吉追悼号 ( 1989 ) や作品発表時の雑誌もアスペクト版の巻末の情報を元に揃えていった.
「魔都の群盲」は中野ブロードウェイのまんだらけで買うことになった.こちらは、最初の単行本を最近になって再販したものだった.
初期単行本
「マルクウ兵器始末」( 1986 ) については amazon に登録がない.
湊谷夢吉CD「トベトベヒカウシャウネン」
湊谷夢吉CD「トベトベヒカウシャウネン」( 1999 )も購入させてもらった.これは生前にカセットテープに吹き込んでいたものを デジタル技術で修復して CD 化したものになる.
その少し後には CD を制作した山崎幹夫氏の近所に住むこととなり、親しくお付き合いいただくこととなる.
湊谷夢吉集成レジェンド( 2005 )
現在は、銀河探偵局事件帖( 1986・コミックモーニング増刊 に連載 ) がカラーで再掲されているチクマ秀版社版がお勧めになる.
銀河探偵局事件帖は、初期単行本の「紅龍異聞」ではモノクロで掲載されていて、アスペクト版では読むことができない.
付録として未完に終わった原稿も掲載されていて、これは 夜行16 とは異なるものを見ることができる.
残念ながらチクマ秀版社は倒産し、当時の Web ページはかろうじて Web アーカイブスで見ることができた.この企画とページを知ったときはとても興奮し即座に購入を決めた.
web.archive.org | レジェンド・アーカイブス 公式サイト〈ラインナップ〉
湊谷夢吉とその時代展( 2010 )
北海道で行われたこのイベントに行けなかったことは痛恨の極みです.この頃、時間はたっぷりあったのに!
次回は、みなとや食堂 にいってきたYo!
ここまでが前置きで次回は本題、湊谷夢吉の京都の実家の食堂「みなとや食堂」を訪ねたレポートになります.

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