2008/12/29
10:51
攻殻機動隊のこと

電脳化・義体化には当然にして、正の側面と負の側面がある。
正の面で最たるものは能力の拡大であり、電脳化によってあらゆる願望がかなう状態が、士郎正宗の原作マンガではバーチャル空間での濃厚な乱交シーンとして描かれている。
逆に負の側面を強調しているのが映画版だ。全身義体に加え脳の一部も機械化している主人公は、はたして自分は人であるのか、と思い悩む。
彼女を支える同僚からのアプローチに応えないのは、自分にすでに子供を産む能力がないのも理由かもしれない。
参っているところにつけこんで、そのまま交際が始まれば、大抵の心の問題はうやむやになり忘れることができる。物語はそういったグダグダにならず、あくまでもテクノロジーによって出現した第三の道へと突き進むのがすばらしい。本当にすばらしい。
私は基本的に漫画版やTVシリーズ版が大嫌いです。
機械化によるあらゆる恩恵を享受する主人公達。それに比べ現実の私たちはといえば、ハゲに悩み、メタボに苦しみ、老いが訪れ、モニタを観ると目が充血する、そういう存在です。どうして超人達の活躍を拍手喝采できるのか、わかりません。
押井監督は、スカイクロラ制作中のNHK(昨年8月)でのコメントで、
今の気分ならイノセンスではなく、素子(主人公)が義体を次々乗り換えて戦う爽快な映画が撮れたかもしれない、といったコメントをしていますが、そうならなくてよかった。本当によかった。
正の面で最たるものは能力の拡大であり、電脳化によってあらゆる願望がかなう状態が、士郎正宗の原作マンガではバーチャル空間での濃厚な乱交シーンとして描かれている。
逆に負の側面を強調しているのが映画版だ。全身義体に加え脳の一部も機械化している主人公は、はたして自分は人であるのか、と思い悩む。
彼女を支える同僚からのアプローチに応えないのは、自分にすでに子供を産む能力がないのも理由かもしれない。
参っているところにつけこんで、そのまま交際が始まれば、大抵の心の問題はうやむやになり忘れることができる。物語はそういったグダグダにならず、あくまでもテクノロジーによって出現した第三の道へと突き進むのがすばらしい。本当にすばらしい。
私は基本的に漫画版やTVシリーズ版が大嫌いです。
機械化によるあらゆる恩恵を享受する主人公達。それに比べ現実の私たちはといえば、ハゲに悩み、メタボに苦しみ、老いが訪れ、モニタを観ると目が充血する、そういう存在です。どうして超人達の活躍を拍手喝采できるのか、わかりません。
押井監督は、スカイクロラ制作中のNHK(昨年8月)でのコメントで、
今の気分ならイノセンスではなく、素子(主人公)が義体を次々乗り換えて戦う爽快な映画が撮れたかもしれない、といったコメントをしていますが、そうならなくてよかった。本当によかった。

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